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ペット・ロス [ヒーリング]

セラピストになる前に私はペット・ロスを経験しました。

高校生の時に誕生日プレゼントとしてもらった愛犬ジャーマン・シェパードが他界した時のことです。
十年間ともに過ごした間に、母との死別、姉の結婚、父との二人暮しや借金の問題と、
様々なことを経験し、愛犬が生きる支えでした。
その犬の死の三年後、まだ完全には立ち直っていない私を心配する姉から
新しい犬を強制プレゼントされたことで、落ち着きを取り戻したかに見えましたが、
私が運命に導かれるようにセラピストになるべく勉強を始めた時に、
実はこの喪失体験が自分の中で癒されていない、治ってはいないのだということを気づくことになりました。

ペット・ロスは、実はとても複雑な心理背景があるために罹るものです

一つには、周りの無理解が関係しています。
本人にとっては家族の一員である伴侶動物が他界したのですが、
本人の価値観とは一致しない周りに居る人の価値観による「たかがペットの死」という感覚が邪魔して、
本人が感じている悲しみの深さを周囲の人に理解されないために、自分の心が感じている悲しみを不自然にとらえて、
感じるままに表現しないということが挙げられます。
どのような喪失(ロス)体験も、最も良い薬は心が感じるままに悲しみを表現することなのです
この自然な心の動きを理性や価値観で制御しようとするから、無気力等の弊害が現れます。

そして、その動物の死に対し、後悔がある時にも罹ります。
「あぁしていればよかった」、「こうしていれば助かったかもしれない」ということがある時です。
こういう時に私達が学ばなければいけないのは、
すべてが完璧であったという現象の中に現れている完全性と、そのタイミングを相手が選んでいるという自己と他との間にある無意識の選択と信頼なのです。
すべての生命は全なるものとしての己の選択によって「死」すらもタイミングも選び取っておきています。
ペットが自ら選んでおきた別れのタイミングを信頼することが大切なのです。

もう一つには、もともと本人の心身の状態が健全ではない時に、
ペットの死が引き金となって表面化するというのがあります。
私の場合はこのタイプでした。
母の死というダメージを受けていたのに、日常の様々なことに追われ、
二十歳を迎える前に一人前の大人としての責任を求められる日々は、
充分に悲しみに浸れるものではありませんでした。
病気の事もあり、気づくことのない依存症を抱えていた私は愛犬の死が引き金となり、
様々な心理障害を引き起こしたのです。
私のような人は少なくても、
家族との関係の中でペットの存在やペット達から与えられる無条件の愛に
依存している人達は、かなり多くいることが伺えます。


三次元的な世界観で生きている限り、自分と近しいものの肉体の死は悲しみを伴うのが自然な心の在り方です。
これが、精神世界的な高次な世界観で死というものを捉えると単なるエネルギーの移行に、なってきます。
もっと視野と視点を上げていくと、地表から絶滅した動物達は三次元での表現を卒業した種族という側面も見えてきます。

動物とのかかわりも個人がどの次元のものを選択するかで変わっていくのです。
このかかわりはお互いの選択の同意によって成立します。
地球がアセンションの波に乗ることにより、動物達にも変化の波は押し寄せてきていることでしょう。
人間の場合と同じく肉体を手放すことで移行をスムーズにしようとする動物達もいることでしょう。

アセンションの条件でもある動物の王国を受け入れるということは、
彼らを個として認め深く愛する過程があってこそ、その先の無条件の愛に到達することが可能であると思います。
してみれば、ペット・ロスに罹るという心の在り方は進化の一つの過程でもあるのかもしれません。

もし、ペット・ロスに罹ってしまった場合は、
感情のエネルギーに直接働きかけることができるフラワーエッセンスが、
最も有効で即効性がある対処法であると思います。

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