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『心の深みへ 「うつ社会」脱出のために』 [うつ病]

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この本は2002年に出版されています。
ユング派の臨床心理学者、河合隼雄先生と
ノンフィクション作家、柳田邦男氏の数回に渡る対談をまとめた本ですが、
この対談は最初が1986年に行なわれ、
最期は2002年に行なわれています。
途中、柳田邦男氏はご子息の自殺ゆえの脳死という体験を経ています。
それらを踏まえて語られている話は内容が濃すぎて上手く紹介できません。
ぜひ、直接読まれることをお勧めします。

上記の書の中で紹介されている「死ぬ瞬間」のエリザベス・キューブラー・ロス女史は、
この本が出版される少し前に最期の著書となる「ライフ・レッスン」を
執筆出版していることは、紹介しておきます。
ロス本人が自分の書での内容を否定する発言をしていたともありますが、
「死ぬ瞬間」も名著です。
そして、最期の書となる「ライフ・レッスン」を読めば、
どのような意味で否定していたかも見えてきます。

心や魂というかたちのないもの、眼に見えないものと
真剣に取り組んだ人々の素晴らしいメッセージがいっぱいの本です。
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コメント 4

菊地一也

河合隼雄さんは好きです
文章をブログで引用したこともあります
一昨年だったか亡くなってね
もっと色々啓蒙して欲しかった
この作品は未読なので
探してみます
ありがとうございます!

by 菊地一也 (2009-03-16 18:03) 

A・ラファエル

菊地一也さん

河合さんの移行は、
やはりちょっとショックでした。
しかし、その偉業をたたえて昔の手に入れにくかった本も
再編纂され全集的に出版が始まっているのは、
喜ばしいことでもあり、複雑です。

「とりかえばや・・・」も面白かったです。
by A・ラファエル (2009-03-16 18:52) 

菊地一也

目に見えないものをそのままにしないで
感じとろうとする人たちはどんどん増えていますね
最近は驚きをもって、その様を眺めています

by 菊地一也 (2009-03-17 07:52) 

A・ラファエル

菊地一也さん

この本にもかかれてはいますが、
日本人は古来より眼に見えないものとの付き合いが
上手な文化を持っていたんです。

それが近代西欧化が進むにつれて排除されてしまった。
しかし、そのやり方の末路は、
私達にそのやり方を押し付けた国の内情を見れば明らかです。
また、日本人であるということを捨てられるわけでもありません。
丸々まねをしたって上手くいくものでもないでしょう。

何を選び 何を手放すか
本当の選択は私達自身に任されています。
その時に心で感じるものを選び取って行きたいと思っています。
by A・ラファエル (2009-03-17 09:17) 

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