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「空の色ににている」 [マンガ]

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十代の頃、本屋で立ち読みをしていて泣いてしまったことがあります。
それも絵本でです。
しゃくり上げてしまうほどの号泣に、
恥ずかしくてその場では買えずに後日改めて買いに行ったのが、
「THE MISSIG PIECE」(訳本の邦題は「ぼくを探しに」)という本でした。

その後、この本のことを作品のなかで紹介し、
絵本の作者の描く続編とも違う可能性を提示して見せたのが、
内田善美さんの「空の色ににている」でした。
雑誌りぼんの愛読者だった私は、
内田さんはデビューの頃から注目していた1人でした。
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まぁるい円の一部分が口のように欠けた「ぼく」の、
欠けた部分を探しに行く旅を描いた絵本は、
ぴったりになれる相手と出会ったのに、
別れてしまいます。
「空の色ににている」では、
主人公は欠けたところを埋めるのではなくぴったりと重なる同じ形の相手を見つけます。
しかし、その相手には欠けたところを埋める相手がちゃんといるのです。


パートナーって・・・、他者と生きるって何だろうと、
基本ひとりで生きていくことしか頭になかった私に、
誰かと生きることの様々な可能性を考えるきっかけを与えてくれた作品です。


※古い作品なので探しても手に入らないこともあるかもしれません。
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