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癒しと依存 [依存症]

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「不安は答えを切望する。
 問う者に答えを与える者は、
 問う者を答えを与える者に縛りつける。
 しかし、
 問う者自身に答えを見出させる者は、
 問う者自身を、熟練の回答者にする。」
                            ハリー・A・ウィルマー

日本は文化的にも、宗教的にも依存しやすい体質が背景にあります。
オーラソーマでは過去世リーディングにおいて巫女的文化をオレンジの中に見る。
そのオレンジのキーワードの1つが「依存」です。

癒しや占いといった業界には、術者とクライアントの依存関係が
発生しやすい。
ここで問題なのは、リピーターがいるのは、
術者が優れているからではなく、
自己に依存させているから、リピーターになっている場合です。
自立心の弱い人は、
「私の言うとおりにすればうまくいきます。」等といった言葉にすがってしまうのです。
そして、リピーターが多いことはその術者を経済的に支援していることになります。

以前にも紹介したことのある冒頭の言葉は、
私がフラワー・エッセンスを通じてカウンセリングを学んでいる時、
先生からいただいたものです。
基本、カウンセリングは答えを与えない、クライアントの言葉をオウム返しすることで、
クライアント自身に気づかせる手法です。

私はかって自分が重症の依存症であったし、
これを癒す過程においては反依存も経験しているので、
この問題については敏感なところがあるかもしれない。
だからこそ、「この人を助けるのは私しかいない」と思わせるような言動は避けてきた。
けれども、そういう態度を冷たいとジャッジされることも、
クライアントがこれにショックを受けることも少なくない。

クライアントへの愛情はさじ加減が難しく、
何が最良とは、なかなかに答えが見いだせない行為なのです。

ただ、私から言えることは、
すぐには答えが見えない時は、その状態を経験する必要があるということです。
1ピースなくなってもジグゾーパズルが完成しないように、
解決のための鍵が全て揃わぬうちは、
どんなに焦っても出口には辿り着かないでしょう。

迷路の中にいることを楽しむのも悪くはないものです。
タグ:依存
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コメント 2

えみ

すぐには答えが見えない時は、その状態を経験する必要がある

迷路を楽しめる域にはむずかしいですが
なるほど納得できました。

答えは誰かに聞ば教えてもらえるなんて考えてみればおかしいですよね
時間がかかっても自分で見つけるべきと思います
ですがラファエルさんのブログからヒントをいただいています
ありがとうございます



by えみ (2013-04-02 09:51) 

A・ラファエル

えみさん


どういたしまして。
このように仰っていただけるとブログを書いている甲斐もあります。
by A・ラファエル (2013-04-02 13:31) 

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