日曜日に銀座へお買い物に行ってきました。
わざわざ銀座へいくなんて久しぶりのことでしたが、
ことの起こりは先日の京都旅行でした。

同行者二人を連れての京都見物、朝一番に行ったのは、鳩居堂本店なのです。
店内に入ると、二人はすぐに買い物選びに没頭していました。
私はこれが欲しいというモノはなかったので店内をぷらぷらと見て回っていたら、
お香が目にとまりました。
そんな私に御店主かしらと思われる男性が近づいてきて、
目の前で炭団に火をつけ、灰をかぶせ香の炊き方を細かく説明してくださいました。

以前からの読者はご存じの人もいると思いますが、
私は相馬焼きの立派な香炉は所持しているのです。
しかし、香木を使った香の愉しみ方はよく知らなかったので、
スティックタイプのお香を愉しむだけでした。

こんな私に尋ねたわけでもなかったのに、
その方は丁寧に教えてくださいました。

私がとても驚かされたのは、香木を載せる銀葉と呼ばれる四角状のもの。
これ雲母で出来ているそうです。
思わず自宅にある雲母の破片は、使えないかしらと考えてしまいました。

炭団に灰をかぶせたその上にこれを敷いて、この上に香木は載せるだけですので、
実は香木は直接燃やすことはしないのですね。
一式いろいろそろえて自宅で楽しみたいと思ったのですが、
荷物になるのが嫌だったので、京都では購入は我慢して銀座へ行ってきたのです。



最低限これだけ必要というものを買い込み、
お香はやはり浄化力を重視して「白檀」を選びました。
炊いてみると白檀は木を嗅いだ時よりも、とても甘い香りになりました。