知り合いのおばさまがため息ついてこぼした言葉が、
「どうして私はもてないのかしら?」でした。
これを聞いてその方の娘と私は心、密かに爆笑しました。
75才になった現在、それをいうのですか!?という気分なのです。

子供はそれぞれに家庭を持ち、長年連れ添った旦那様を亡くし、
1人楽しく暮らしていたように思うけれど、
ここにきて初めて疑問に思ったらしいのです。
自分のパートナーが健在だった時は、
考えもしなかったことなのでしょう。
この方、男友達は何人もいます。
奥様ぐるみでお付き合いしている方が、沢山います。
でも、もてません。

こんな疑問を持ったのは、身近な同年配の知り合いの何人かは、
もてることを口にしているからのよう。
「彼女達より私の方が絶対キレイなのに・・・。」
子供ですか?と言いたくなるようなお話ですが、
本人の前では、お茶を濁してしまいます。

「私はもてる」というその方々は、殿方が寄ってきたら、
させちゃう人だというのが、おばさまには理解できていない部分なのです。


さて、「その年でまだするんですか!?」と、驚く人もいるかもしれません。
SEXを子供を産むための生殖行為と強く捉えている人には、
子を産む能力が無くなってもする行為は、理解しがたく、
生理的嫌悪を感じることもあるようです。
このタイプの女性は、子供を産んでしまえば、
あとは月経なんて要らないと、40代前半で閉経してもOKとか、
捉えているよう。
でも、奥様はそう思っていても、パートナーはどうでしょう・・・。

男性は、もうこれ以上の子供は要らないと思っていたって、
性欲が無くなるわけでもないでしょう。


こうした「性」にまつわる色々なお話を聞いていると、
相手にヒーリングの必要性を感じることが少なくありません。
でも、本人達が自分を変える気にならないのですから、
私から勧めるお話でもないのです。

お一人様の、もてない代表のような私の話に、
耳を傾ける価値はないと判断する人も世の中には多いものです。