我が家の月下美人、昨晩今年2度目の開花がありました。
今年は2回とも3つの蕾が同時に咲くというパターンです。
ほかの葉に小さな蕾がついているので、もう一回咲かせられるかもしれません。
月下美人は乾期に花をつけるので、蕾のついている間は水やりが出来ません。
この時に、水をあげてしまうと蕾は育たずに落ちてしまうのです。
夜にのみ開花するとかいろいろ不思議な花です。

しかし、植物である月下美人は、他と違う生命サイクルを持っていても、
基本自立した存在です。
私達はきれいな花が観たいからと、
水やりや剪定などをしますが、
これがなくても環境が合えば育つし、花をつけます。

人間はこのようにはいきません。
人間は他者に依存しないで生きていくことは出来ないからです。
この依存というものを理解できないという人がいます。
自分は誰にも頼らず生きていると勘違いしている人も多いです。
けれど、コンビニで買うおにぎり1つだって、
他者が関わらずに作られ、店頭に並ぶということはないのですから、
社会のなかで暮らしている人は、
皆、誰かの力に依存しているのです。
服から靴まで、食べ物や飲み水にいたるまで、
全てを自分だけの力で作りだしているという人はいないでしょう。
このように理解できるので、私は都会のなかでお一人様人生を過ごしていても、
独りで生きているとは感じていないのです。

では、自立できているのかと問われれば、「NO」としか応えられない。
私の肉体は、健常者のように頑健ではなく、
健常者と同じ振る舞いは出来ないので、
普通に求められることもこなしきれないものがある。
9時から5時までの勤務だって2・3年勤めては倒れるを繰り返していた。
残念ながら鍛えれば強くなるという身体構造をしていないのです。
ただ、こういうことも失敗を繰り返しながら50年生きてきたから理解が及ぶに過ぎない。

親に経済的に依存されていたゆえに、
反動として反依存状態にも陥っていた時期もある。
そうして考えると、
身体の状態には変化はないけれど、
心はずいぶん健康になってきていると思えるのです。

あとは何処で自分が現実の中で折り合いをつけるのかだけなのかもしれません。


参考目からウロコ!「自立とは何か」http://buzzmag.jp/archives/83038?utm_source=Facebook&utm_medium=FBpage