オーラソーマやフラワーエッセンスを駆使するセラピストという立場は、
精神世界の人間であると思われても仕方のないことだと思います。
でも、私は自分をそこで生きている人間と思ってはいません。

私には常に治療不可能な身体という問題が、あるからです。
これがあるから、私はいつでも現実世界に戻ってこれるのです。

精神世界の法則では、望むこと、イメージできることは実現可能であると謳います。
私は幾度自己が完治することをイメージしたかわかりません。
けれど、現実は残酷なほど自己の無力さを私に突きつけてきました。
このようなことが、タイムリミットのある患者さんのもとで行なわれていたら
ぞっとします。
もし、緊急で手術を行なうべき状態の人が、
「私がイメージで悪いところを採ってしまったから手術はいいです。」
なんて本人に言われてしまったら、医師は困るでしょう。
そして、手遅れになってしまったら・・・。
このような事体を引き起こしかねない危うさを精神世界は持っています。

しかし、中には信じられないような奇跡を現実に起こした例もたくさんあります。
では、奇跡を起こせた人と起こせない人の差は何が有るのでしょうか?
そのひとつの理由として潜在意識と顕在意識の差があるように私は思っています。

写真のオーラソーマのボトルは、上下の色が違います。
ボトルの上の色は顕在意識を表し、下の色は潜在意識を表します。
107本あるボトルのうち、圧倒的な数で上下の色が違うものがあります。
つまり、この二つの意識の間に差があるのが普通なくらいなのです。
この状態で、顕在意識で悪いところを採ったといっても、
潜在意識はそのままでは奇跡は起こりようがないのです。

精神世界で言われる奇跡のような治癒体験は、
その体験者達の手記を見ると、この顕在意識と潜在意識の境のなくなった
超意識と呼ばれる状態に入れた人達が経験しているものなのです。

でも、悲観することはありません。
最近の傾向では、ここの差があまりない状態であることを示す人達が沢山います。
この意味でも人類は明らかに進化し続けているのです。

心や精神は形のないものだから、いくらでも変化が可能です。
しかし、肉体は人間の中で三次元に最も固定された部分でもあります。
ここを自分だけで変化させるには、100%の自己信頼と自己統御が必要な世界なのです。