人間という生き物は、生き残っていくという本能の元に、
自らの記憶を封印することを行う。

覚えていては苦しすぎる、自分が死んだ方がマシと思えるような体験があると、
自分を生かすためにその記憶を顕在意識から消してしまうのです。
このように忘れてしまった記憶を取り戻すことは簡単ですが、
このような出来事と向き合うことは容易ではありません。

ゆえに、向き合う準備が出来ないうちは、
無意識に思い出さない生き方を選択してしまうのです。

けれども、潜在意識は全ての記憶を持っています。
顕在意識と潜在意識の間の壁が薄くなると、
記憶は整合し、人格としての統合へも向かいます。



私は子供の頃の親から受けた精神的虐待が原因で20年以上、
記憶の一部が欠落していました。
ことの起こりと終わりは覚えているのに、真ん中だけ不自然に記憶がなかったのです。
このことは、すでに過去記事で書いてあるように、
オーラソーマのボトルとヒプノのセッションで記憶を取り戻し、
ショックの解放を行っています。
このような経験があるせいか、
私のクライアントには記憶の欠落を伴ったショックな体験者が多く現れます。
これらのショックは本人は無自覚なことも少なくありません。
無自覚なうちに向き合うことは、私もおすすめはいたしません。
けれども、長い目で見たなら

どのような種類のショックからも人間は解放されてもいいのではと、
私は思ってもいるのです。

記憶の封印には、必ず大きな生命エネルギーの淀みが伴っているからです。