「ただいま」です。
今回の旅行は私のリクエストでのんびりムードの旅行でした。
行く場所としてリクエストしたのは、写真の久保田一竹美術館のみ。
幻の「辻が花」を現代によみがえらせた人として有名ですが、
まともにその作品を見たことがなかったので行ってみました。
想像をはるかに超えたその作品、30枚の着物での連作「光響」は、素晴らしかったです。
一枚一枚の着物の柄の季節の移り変わりとしての色の変化の微妙さ繊細さに私が感動していると、
姉は隣で「そこにまず目が行くの!」と、驚いていました。



そして、今回何故かはまってしまったのがトンボ玉作成です。
別荘の近くに体験できる工房ができていたので入ってみて、
全員で体験してみたら、姉と幼馴染がはまってしまいました。
結局、二日間連続で行ってそれぞれ二個のトンボ玉を作成しました。
出来上がったのが上の写真です。

写真で分かるようにこちらの工房では、トンボ玉のみの製作と出来上がったトンボ玉を使った
アクセサリー作りが体験できます。
最初に作りたい柄を決めて、その後色を選びます。
トンボ玉をアクセサリーにするにはその周りに配置するものの色決めも行います。

これが結構迷うようです。
私は迷わないけれど、混ざった時のガラスとしての発色が理解できていないので、
これとこれならどうなるのかをお店の人に確認しながらの選択でした。
その様子を見ていた姉は、
「やっぱり、あなたはこういう仕事につけばよかったのにね。」というのです。
思わず私は「今の仕事に私自身は不満はないのですけど。」と、返してしまいました。


昔、私が一生懸命漫画家目指していた頃、家族や身近な人々は誰も応援はしてくれませんでした。
その中で姉は唯一の肯定派、ただし「なれればいいね」くらいの消極的なものでした。
今更手放した進路について「才能あったのに」的なことをいわれても、
自分としては素直には受け取れません。
今度は現在の自分を否定されている気がしてしまうのです。

過去の感情を整理しようとして、関わりのある人と向き合う時に、
目的果たせずかえってこじれてしまうことは少なくありません。
それは、話していると過去の感情だけのみならず、
現在の自分としての感情の動きもそこに加わってくるからです。
こうなってくると、相手から昔否定されていたことを話し合いで改めて肯定されたとしても、
全然癒しにはならいのです。


いつでも、必要なのは全的肯定、
過去も現在もそこから、大きな自由が広がることでしょう。