先日、ベタニスという頻尿に効果が期待される薬が発売されました。
ちょうど12月は通院日がありましたので、
診察が始まったら早速この薬についての説明になりました。

私の場合、膀胱の内圧は健常者の2倍ですが、
膀胱の許容量は全く普通と変わらず、括約筋のコントロールがきかないので、
尿失禁がおきてしまうということが、これまでの検査でわかっています。
膀胱の縮まろうとする力を緩める意味でデトルシトール(抗コリン剤)を出されていますが、
通常の量ですと副作用の吐き気が止まらなくなるので、
4gという体重に対して一般の半分の量にしてもらっています。

副作用があるのはわかっていてもこれしかなければ、
この薬を使わざるを得ないのが今までだったのです。

ベタニスは、β3受容体に作用する薬ですので、
抗コリン剤とは働くシステムが違います。
試してみないとどちらがより自分に効果的なのかがわからないのです。
ですから、先生としては患者に対して提示はするのです。

しかし、問題はこの薬にも副作用の可能性はあるということ。
私自身はこれまで心臓にトラブルは出たことがないけれど、
血の近い人間は心臓に関わるトラブルを抱える者がいて、
頻脈ぐらいでは皆驚かない家族関係になっているのです。
体質的な警戒注意は私にも必要と考えられます。
何より、私の通院は2ヶ月に一度のペースなのですが、
新薬は二ヶ月分をまとめて出すことは許されない。
こうした問題を考慮して、当分は様子をみて、
データがもっと集まって問題点がクリアーできそうなら切り替えることに
話はまとまりました。

電車やバスを乗り継いでいく通院が二週間に一度になったら、
生活が縛られてかなわないです。

前もってこの薬に対する予備知識を持っていたおかげで、
話もさくさく進みました。
やはり、本人が理解していることというのは、
医療の現場でも大事なことだと改めて思う次第です。

自分に対する治療に自分の責任で向き合うこと、
そこから拡がるものがあると感じます。