母その二の手術は昨日無事終了したこと報告させていただきます。
このブログを読んで、自ら手術の成功を祈ってくださった方には深く感謝申し上げます。

術後の状態がどのようであるかは、
まだ連絡がありませんが、とりあえず喪服の心配はしなくて済みそうです。

本人の心の状態が複雑だったので、
何が最善なのかを私には思い図ることが出来なくて、
関わる全ての人にとっての最善しか祈れない手術でした。
術後は良くて声が出ない状態との説明を幼なじみより聞いております。

そもそもどのような状態であったかというと、甲状腺肥大です。
異様に大きくなった甲状腺が肺や食道を圧迫している状態だったので、
これの切除という手術だと聞いております。


心霊学をかじっている私としては、母その二のこういう状態はなるほどと納得するものがあります。
よかれと思ってのことだとは知っていますが、他者の意見をまったく聞かない人だからです。
他者の意見を聞かないということは自分の意見を押し通す、
権威の誤用の典型と言えます。
ですからブルーの領域の喉、甲状腺が異常に育ってしまっているのです。
さらに私の身の回りのなかで最も現実的で合理主義の人です。
心霊学なんて耳に入ることもありません。


名著「死ぬ瞬間」の著者故エリザベス・キューブラ・ロスは、
「ライフ・レッスン」のなかで言っているのですが、
人生は各々のテーマをバランスよく学ぶようにできているとして、
自己の母親のことを例としてあげています。
敬虔で清貧に生きた母親の望みは、誰の世話にもならないことだったという。
そのためにはよく祈り、他者に奉仕し、金銭的余剰は寄付する生活をしていたらしいが、
ある時病に倒れ、身体の自由が利かなくなり、
他者に頼らないと生活できない状態になってしまったそうです。
神は彼女の望みを叶えるどころか望みの反対の状態をもたらしたのです。

これを観察していたロスは、
母親の人生におけるテーマは奉仕で、
奉仕することだけではなく、倒れて以後は奉仕されることを学んでいたのだというのです。

もし、私の人生のテーマが愛であるなら、
人生の前半は愛することを学んでいたと言えるでしょう。
そして現在は愛されることを学んでいるのです。


母その二はこれから自分の意思ではままならないことを受け入れていく
ことを学ぶことになるのかもしれません。


私達の人生は、運命の輪は実にバランスよく回っているのです。