最近、読んで和む作品と出会いました。
かまたきみこさんのKATANAシリーズです。

刀匠の家に生まれ、刀の魂魄の姿を人の姿で見ることが出来る主人公、
成川あきらが、その能力ゆえに刀絡みのトラブルに巻き込まれるお話です。

刀、私は好きですけれどほとんど知識を持っていません。
鍛冶屋・・・のこぎり職人だったという祖父の血か、
刀には惹かれるものがあります。
昔は、新選組に入れ込んだ歴女なので、
菊一文字や実際に土方歳三が所持していた兼定を拝見させてもらえたのは、
記憶に鮮明に残っています。

土方の刀となれば何人斬り殺したのかという感じではありますが、
刀は清浄でキレイでした。
でも、このマンガに出てくる大方の人の想像の通りに、
刀に切られた人の念がまとわりついているというのも、
各地の歴史資料館などに飾られた刀で見掛けたことがあります。

このお話の主人公が刀の魂魄の姿が見えて話せるゆえに、
他の人には理解されない苦労があるのですが、
それが私と石との関係に似ていて苦笑します。

私は、気になって入った店で、石に
自分を買って、
「私をあなたのウチまで連れてって。」と、
執拗にせがまれることもあったりするのです。
でも、私の懐は無尽蔵にお金がわいてくるわけではありませんから、
石に所望されてもその願いを片端から聞いて上げるわけにもいきません。
こんこんと石相手に説得して、諦めてもらうこともあるわけです。
そういう私の日常と、近いものを感じるから、
和むわけです。
ただ、主人公のように、声にだして会話はしないので、
奇異な目で見られることはありませんが・・・。

石との会話は、幽霊との会話とも同じで
テレパシックなものであるからです。