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私を癒した漫画 [マンガ]

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世の中に名作といわれる漫画があります。
それらの中には読み手の心を癒す力をもった作品があります。

もと漫画描きなら何でも読んでいたかというとそうでもなく、
私は純正少女漫画育ちなので、少年漫画は読めなかったことを先にお断りしておきます。
線がね、視覚的に受け付けないので、内容がよくても読めないものが多かったのです。
青年漫画やレディースは、私が描くのをやめる少し前くらいから
世に登場し、ジャンルが確立されたものなので、これもまたあんまり読んでいません。
その少ない範囲の中で、読後に世界観が変わった作品が幾つかあります。

写真の「トーマの心臓」は、実は世に発表されたかなり後から読んでいます。
少年愛がテーマということでとりざたされていましたが、
私はこの作品をそんなところで捉えることは出来ませんでした。
当時人間不信の真っ只中にいた私は、
「こんなに深く誰かを愛することが出来るだろうか?」と、大泣きしました。
そして、人間と関わることに目を向け始めたのです。

「訪問者」は、前出の作品に出てくるある人物の幼少期の話になっていますが、
独立して読むことが可能です。
親との葛藤を抱え続けていた私が、
「子が親を許すこともある。」のだと、いう新しい視点を持つ助けになったものです。
萩尾さんには、「イグアナの娘」や「半神」など他にも数多くの作品があり、
これらにも私は泣かされています。

世の中に多くの描き手がいて、当然多くの作品が生み出されてきましたが、
感動するものなら沢山の名前が挙げられます。
しかし、
人生に影響を与えたほどの作品は、そう多くはありません。
これらの作品に出会えたから現在の私がここにいると思うものです。

タグ:少女漫画
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Yuki

植物も、月の満ち欠けと関係してるんですね!@@
驚きました。ありがとうございます。^^
by Yuki (2009-06-02 10:58) 

A・ラファエル

Yukiさん

どういたしまして。
良い農作物を育てるために、
種をまく時期も月齢が考慮されていますよ。
by A・ラファエル (2009-06-02 12:03) 

こうちゃん

僕は、手塚治虫の漫画に、多くを学びました。
by こうちゃん (2009-06-02 17:31) 

A・ラファエル

こうちゃん

私は「バンパイア」と「ジャングル大帝」が愛読書でした。
でも、手塚先生の作品は視点がひいたところにあるから、
心の中にて爆発を起こすような作用の仕方はしないと思います。
by A・ラファエル (2009-06-02 18:10) 

SKY CRUISER

マンガって殆ど読まなかったんですけど、「ザ・シェフ」というマンガの主人公は、自分の潜在意識に何らかの影響を及ぼしたような気がします。

by SKY CRUISER (2009-06-02 21:53) 

A・ラファエル

SKY CRUISER さん

私時々、SKY CRUISER さんのいう潜在意識というものが、
解釈が違っている気がするんです。
潜在意識って無意識と同じだから顕在意識では、知覚出来ないものです。
あっ今潜在意識が変わったなんてわかるはずもなく、
この変化は、
気がつくと行動の仕方や反応の仕方が変化していて、
それによって初めて気がつくことが出来るものです。
どうでしょう?そういうものとしてこの言葉を使っていますか?
それとも私の解釈が違っているのかしら。
by A・ラファエル (2009-06-02 23:26) 

小澤とも

こんにちは。

文章でナニカを表現しようとしている者にとって、
マンガという媒体で表現できる人を
とても羨ましく思うことがあります。

画があることで、その世界がより解りやすく受け入れられるところが、
本当にイイナーと思うんですよね。

萩尾さんの作品は、
少年愛というものを扱いながらも、その中にとても深い純粋な愛が
表現されていますね。
スバラシイ表現者の方だと、尊敬しています。
(あの作品が発行された頃は、こういう良質な作品が多かったですもの…。
少なくとも今よりは、「深い」ものが多いと私は思うんですよ…)

マンガを小馬鹿にする人が結構いますが、
人生に影響を与えるようなマンガ…そういう作品との出会いは、
誰にもチャンスがあると思うんですよ。
それを固定概念で、バッサリ切り捨てちゃってるだけで…。

私は(アマチュアの)モノカキでも文章系ですから、
いつかこういった、深くて良い影響を与えられるものを
書いてみたいですワ。。。いや~ホントに(笑)

by 小澤とも (2009-06-03 09:28) 

A・ラファエル

小澤ともさん

表現者を目指していたことのある者として、色々同感です。
でも、漫画には漫画の表現の弱点もあります。
結局、表現するということはその手法の持つ性質や限界を知って
表現することが大切では?とか思います。
この意味では、パトリシア・コーンウェルの「検視官シリーズ」の一作目は、
小説の盲点を突いてきたなぁとか私は思いました。
by A・ラファエル (2009-06-03 12:38) 

SKY CRUISER

A・ラファエルさんが思ったことは、間違いではないと思いますよ。
自分のブログの「潜在意識」という書庫は、潜在意識というには相応しくない内容ばかりだと思ってますから(笑
by SKY CRUISER (2009-06-03 20:33) 

A・ラファエル

SKY CRUISER さん

(笑)
でも、そのまま使っているのですね。nice!
by A・ラファエル (2009-06-03 21:09) 

ruriy

萩尾望都、いいですよね。
私は「大島弓子」が大好きです。
by ruriy (2009-06-05 21:43) 

A・ラファエル

ruriy さん

「綿の国星」は、好きでした。
原画を見た時には、あまりに線が細くて驚きましたね。
by A・ラファエル (2009-06-05 22:20) 

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