家の周りで桜がちらほらと開き始めています。
祖師谷の家の側には河津桜を植えているお宅があり、
団地のなかにも染井吉野ではない種類の桜が、植えられているからです。
大分春めいてきましたね。
金曜日は検診日なので本記事は予約投稿です。

日本人はとにかく精神性が高い民族であると言われています。
それは誇ってもよいことだと思います。
ただ、精神性が高い、精神が発達しているがゆえに、
感情を軽視しがちです。
組織や団体のなかで、感情は精神の力で押さえ込むことを強要されることも少なくありません。

しかし、これが大きな間違いなのです。
というのも感情と精神は本来別な働きを持ったものだからです。
ところがとても多くの人がこのことをきちんと把握していません。
コンサル中、
「あなたは感情の豊かな方ですね。」と言葉をかけると、
「はい、思いやり深いタイプだと思います。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
と、返しに困ることを言う人が沢山いらっしゃいました。
何故返しに困るのかと言えば、
他者を思いやるというのは、感情ではなく精神の働きなのです。

こういう方々には、もっとご自分の感情に敏感になってみてくださいと、
感情そのものに意識を向ける必要性を話したりします。

感情に素直になるということを私はよくお昼に何を食べるかということで例えたりしました。
「昨日、お昼にお蕎麦を食べました。今日のお昼はどうしますか?」
このように訊ねるとほとんどの人が、「蕎麦以外の何か」という答えを返してきます。
それは、すでに頭で考えてしまっているマインド的な答えで、
ハートで感じていないのです。
自分のハートに忠実であったら、昨日何食べたは関係なくて、
今食べたいものを選ぶのです。
それが昨日と同じ蕎麦であっても!


こんな例え話を出さねばならないほど、
自分の感じているものにフタをして生きている人は大勢いるのです。

ハートとマインド、混乱させずに違いを認めていくことが、
何よりも大切なのではないでしょうか。