日本の古くからの結婚の形態は依存症的形態であると思います。
日本各地を飛び回り、オーラソーマとしては対象者年齢が上な
40代以上の方々のコンサルをすることが多かった私が実感することです。
この年齢が上がるほどに顕著になります。

夫が外で働き得た収入を妻に預ける、妻は預かったお金ですべてを切り盛りして家庭を守る。
これが支障なく実現できることはある意味素晴らしいことと思います。
しかし、妻は家と近所に閉じこもりの生活していたり、何をするにも夫の許可が要るという女性や
自分の下着がどこにしまわれているかも知らない夫というのは、病的といわざるを得ないでしょう。


依存症というと、いかにも病気みたいなのでここでは依存と表現しますが、
依存の傾向が出ていますとお話してもピンと来ない人はとても多いものです。
それはやはり上記のような文化的背景もあるのかとも思われますが、
「えーっ私頼られてばっかりなんですよ。」と、返してくる方も割りにいらっしゃいます。
こういう方に実はそれが依存なんですと話すとさらにビックリされるわけですが、
依存とは頼るばかりではなく頼らせるのも依存だということをご存じない方が結構いるのです。

この頼らせるタイプの依存の方が本人が気が付いてないケースが多いようです。
私はよく依存の関係を説明する時に漢字の「人」を使って説明します。
片方が頼っているように見えても、実は相手も頼られることでバランスをとっている関係なのです。
こうした関係は恋愛や夫婦関係にも見受けられます。
「この人ったら私が付いていてあげなきゃ駄目なのよ。ほっとくとカップ麺で毎日過ごしているんだもの・・・云々。」
一見ベタ甘な関係に見えるこの台詞に現れている依存の病理はとても深く、
脱け出すのは容易ではありません。
大抵のこの頼らせているタイプの人々は優しく愛情深い人で、
相手を愛しすぎるが故に人間関係におけるバランスを崩してしまうのです。

過保護や過干渉な親というのも世の中にはいると思いますが、
これも実は依存から出ているものも少なくありません。
ここにみられるのは、相手を自分の思い通りにするという「支配」
相手からエネルギーを「奪う」というエネルギー的な関係図です。
この前者のタイプはパニック障害に発展することもあるでしょう。
時に、相手を心配して何が悪いのかと反論されることもしばしばありますが、
このタイプの方は、自分が心配する相手に一生側についてまわって
相手のためにしてあげることなど不可能なのだということを気が付かなければなりません。
とても、わかりやすい実例として、こんな話がありました。

子供が転んで怪我をしないようにいつも手をつないでいて助けていた親がいました。
やがて子供が幼稚園に上がった時この親は自分の失敗に気が付いたのです。
その子はいつも親がかばっていたからとっさの時に自分の身体をかばう癖が身に付かずに、
顔面から転ぶ子供になっていました。
同じ年のほかの子供は、普通転んだ時に無意識に手を付いたりして自分をかばうものなのに
それができない子供になっていたのです。
まさに、心配するという愛情が相手の自立のエネルギーを奪っていた実例といえるでしょう。


こうした依存の状態の解消にはオーラソーマやフラワーエッセンスどちらも有効ですが、
テーマを持って掘り下げていける点ではフラワーエッセンスのほうが効果的かもしれません。
しかし、フラワーエッセンスはブランデーを保存料としているものがあり、
アルコールに対しての依存症に対処する時は、このタイプは使用してはいけません。
このような時使用者は、エッセンスに入っているアルコールにさえ依存してしまうからです。
癒しの効果があるものであっても適切に使用されなければ、
そこに新たな依存を作り出してしまうのです。