現代は癒しが一つのブームですから聞くと当たり前のように
皆さん口をそろえて「癒されたい」と仰います。
しかし、癒されたいと口では言いながらも本当の癒しを前に抵抗する人々も沢山いるのです。


これはなぜかといいますと、本当の癒しとは変化することだからです。
多くの人が口にしている癒しというのは、
今あるしんどさが楽になってくれればいいといった認識ではないでしょうか。
だから、例えば肉体だけのケアで満足することが出来る。
でも、その肉体のしんどさを自分にひきつけたところには責任を持ちたくない、
自分自身の変化は望んでいないというところではないでしょうか。

けれど、本当の癒しというのはその肉体のしんどさを自己にひきつけたところを認め、
そこから変えていってしまうものなのです。
だから、本当の癒しが得られた場合はもう同じ状況をこれまでと同じ様には
自己に引き寄せることはなくなるのです。
あるいは起こっていることは同じでも、自己がこれまでとは違う反応をするようになるのです。
このように変化することを無意識に恐れる人が多いのです。

けれど、実は人間は変化していく方が楽な生き物なんです。
考えてみて下さい。
一箇所にて動かず何時間もずっと立ったままでいるよりも、
ただ歩いている方がどれほど抵抗がなく楽なことか。

癒しにおいても全く同じことが言えます。
自己の状態を変えることなくこのままでいるというほうが、
多大なエネルギーを消耗する生き方であり、
状況によって自己を変化させていくほうが、
受け取っては流すエネルギーが良く動いている状態なのです。

癒されることへの無意識の抵抗はエネルギーを無駄に消耗している部分でもあるのです。