靴をファッションで選ぶ方は多いと思うのですが、
かって販売という立ち仕事に従事していた私からはお勧めできない話です。

私は本当に靴で悩まされました。

大方の靴が形、サイズが自分に合わないためです。
私の場合は足の指が長く、甲が高くて土踏まずが大きいのに
幅が極細AAという特注サイズになるため
国産品では履ける靴がほとんどないということを知ったのは、
ドイツで学んだというシューフィッターに出会ってからでした。
日本国内では稀少例な足の持ち主であった私自身の話は、
あまり参考にはならないかもしれませんが、
悩まされたからこそ気がついたこともあります。

デザインで選んでいた頃は、靴擦れしても自分を靴に合わせようとしていたと感じます。
でも、フィットしていない靴で歩くと、歩き方は変になるし、早く疲れるしで
しんどかったなぁと足にフィットした靴を履いて歩き出した時に気がついたのです。
下着の時と同じで、ストレスのかからない状態になって初めて、
これまでストレスがかかっていたことに気がついたのでした。


皆さんもご存知のように足の裏には全身のつぼがあります。
自分の足に合わない靴を履き続けることで、特定の場所に負担がかかり、
そこと関係する臓器の働きも鈍くなる、・・・怖くありませんか?

女性用のパンプスには爪先が異様に細いものがたくさんあります。
それを無理して履き続けて足の指の骨が変形してしまった女性達は、
歩くのさえ苦痛になっています。

厚底靴で歩く多くの女性は腰がいつも後ろに引けています。
どう見ても腰痛予備軍まっしぐらです。


日常のことだから実はとても大切なことなのに、
相変わらず見た目ばかりを重視して選んでいる人が多い気がするのが、
私の気になるところなのです。
ここに気をつけることで健康維持につながるのですから。