この本は2002年に出版されています。
ユング派の臨床心理学者、河合隼雄先生と
ノンフィクション作家、柳田邦男氏の数回に渡る対談をまとめた本ですが、
この対談は最初が1986年に行なわれ、
最期は2002年に行なわれています。
途中、柳田邦男氏はご子息の自殺ゆえの脳死という体験を経ています。
それらを踏まえて語られている話は内容が濃すぎて上手く紹介できません。
ぜひ、直接読まれることをお勧めします。

上記の書の中で紹介されている「死ぬ瞬間」のエリザベス・キューブラー・ロス女史は、
この本が出版される少し前に最期の著書となる「ライフ・レッスン」を
執筆出版していることは、紹介しておきます。
ロス本人が自分の書での内容を否定する発言をしていたともありますが、
「死ぬ瞬間」も名著です。
そして、最期の書となる「ライフ・レッスン」を読めば、
どのような意味で否定していたかも見えてきます。

心や魂というかたちのないもの、眼に見えないものと
真剣に取り組んだ人々の素晴らしいメッセージがいっぱいの本です。