床屋さんの店先でくるくる回る赤と青の螺旋
あれが動脈と静脈を象徴しているという話はご存知でしょうか。
歴史をもっと遡るとあの象徴は絡み合う二匹の蛇の図になります。
この蛇は実物としての蛇ではありません。
古来蛇は脱皮するその様子から生命再生のシンボルとされています。
錬金術では、人間の命の再生の証としてクンダリニーエネルギーが、
背骨の中を2本の螺旋状に登る様子を蛇に喩えたのです。

クンダリニーエネルギーは、人間の生命力そのもの
人によってはセックスエネルギーなんて呼ぶこともある
とてもパワフルなエネルギーです。

すべての人間の身体の中に潜んでいて、
身体的にも霊的にも準備が整うと
第一チャクラからまず頭頂のチャクラをめざして上昇を始めます。
大方の人は中年に差し掛かると発動を始めます。
しかし、大抵の場合その道のりは果てしなく遠いものです。
私達は身体全体を霊的に清浄に保つ努力はしていないからです。

問題なく頭頂にクンダリニーエネルギーが到達すると、
チャクラは活性化し、意識にも肉体にも変化が生じます。若返りです。
この力をマスターした例としてフランスのサンジェルマン伯爵の話があります。
彼は、百年以上変わらぬ姿を保ったままで生きていたことが報告されています。

我が物とすれば超人的力ともなるクンダリニーエネルギーですが、
このエネルギーが上昇を始めていても、
様々なエネルギーブロックをそのままにしていると当然流れは澱み、
結果病気発症へとつながりかねません。
それでも、そのことをきっかけにブロックが解消されることになればしめたものです。
そうして私達は霊的な自己の完成を意識せずとも目指して生きているのです。