我が家の水槽には、水草と金魚がいます。
金魚はお一人様の私の気持ちを大いに明るくしてくれている存在です。
本格的に飼い出したのは、一人暮らしを始めてからで、
専門書も何冊かは読みましたが、金魚飼育に関しては、
ミクシィで知り合った金魚好きの方達から沢山のアドバイスを貰って
現在まで続けてきました。
今年早々に、可愛がっていたオランダメノウが死んでしまい
水槽にはキャリコの琉金一匹になってしまっていました。

この金魚、私は「朱晶」と呼んでいますが、病気知らずの強いこです。
同じ水槽の中で他の個体が発病してもこのこが発病したことは一度もありません。
金魚の場合、同じ水の中にいるわけですから、菌が原因の感染は、
伝染を防ぐのが難しいのに、です。
実は1番ほったらかしに育てていたわりには良く懐いていて、
私の気配を察知しては餌頂戴の合図の「投げKISS」をします。
おかげで我が家では、部屋の中に「チュバッ!」「チュバッ!」と
怪しげな音がしょっちゅう鳴り響いています。
金魚には胃がないので、満腹するということを知らないのです。

そんな楽しい生活のパートナーなのですが、
数日前より行動に変調があらわれました。
普段あまり行かない隅に向かって「投げKISS」をしているのです。
「投げKISS」は、ともかく私のいる場所じゃない所にというのは変です。
流石の朱晶も半年に及ぶ1匹の生活はきつかったようです。

金魚は元々群れで暮らす生き物なのです。
一匹での飼育は、心に変調をきたしてしまうようです。
これまでも何度かこういう金魚の様子を目にしています。
暗い隅に行くと水槽のガラスが鏡の効果をもたらすのです。
そこに写る自分の姿にアプローチしていたのです。

実は私も気にしていなかったわけではないのですが、
何せ大きく育っている朱晶とサイズの合う個体がそうそういないのです。
でも事体は急を要しています
取り急ぎ、ちびっこ琉金を買ってきました。

ちびっ子が入った途端に朱晶の異常行動は止まりました。
大きさが違いすぎるので仲睦まじくとは、言いがたいですが、
二匹は楽しげに今日も泳いでいます。