私の家の周りには結構農家がありまして、その庭先に大きなオレンジの木が
枝先にたわわにオレンジの実をつけているのが見られます。
この色からするとちょっと違う印象になるオーラソーマのオレンジ色のボトル、
私がコンサルする人々は、とてもよく選ぶコンビネーションボトルでもあります。

依存と深く関わるこの色ですが、
その病理は厄介ともいえる面を持っています。

内面的に、エネルギー的に自立していないから、
簡単に相手にすがろうとするところがあります。
自分が不安定だから他者にすがり付いてしまうのです。

その相手が医者やカウンセラー、占い師、セラピスト、霊能者、恋人や夫、
はたまた家族であることもあるでしょう。
彼らにとっては、自分を頼らせてくれる人がいい人、正しい人なのです。
家族との関係が依存的であるのも厄介なものですが、
仕事上の関係が依存的なのは、もっと性質が悪いと私は思っています。

プロになってすぐの頃、Nさんという知り合いがクライアントになりました。
知り合いですから、この人に依存傾向があるのは最初から見えていましたが、
それがどのような事体になるかが、私はわかっていませんでした。
Nさんはセッションの後、何かあるとすぐ電話してきて長話します。
今回はこんなことがあった、それでこんなことに気づいた。
そういう報告の時もあれば、
パニックしたり落ち込んだりした時も電話してきます。
職業柄非常に不規則な生活が当たり前の人だとは、承知していましたが、
夜中にもかけてきます。

気がつくと年がら年中かけてきて、愚痴ったり相談してくるのです。
一回のセッションの後、どれだけフォローに時間をとられたか、
こちらの生活のペースまでがすっかり乱されてしまいました。
そうして、一年くらい経った時に私はNさんが選んだボトルを見て愕然としてしまいました。
一年前とあんまり変わらないボトルをNさんは、選んでいたのです。

ヒーリングを進めていたつもりだったのに、私にただ依存してしまったNさんには、
ほとんど進歩がなかったのです。
私にとっては、駆け出しの頃の手痛い経験となったのです。


人に頼ろうとするこの人達には、自立のエネルギーが殺がれる経験を
している方がほとんどです。
それは病気であったり、事故であったりきっかけは色々ですが、
エネルギー的にショックな経験をしているのです。
このショックを解放してあげないと自己のエネルギーがなかなか安定しません。
ですから、いきなり依存していた手を離しても一人で立てないことも多いのです。
この為、
依存から脱け出すには、適切に対応できる人の助けが必要なのです。