私がオーラソーマを生徒として学んでいたのは、十年前になります。
色のメッセージとして依存を学んだ時に、
では反対の状態は何かと、問いかければ、「共依存」であるといわれました。
それは、93番ボトルに見られる補色の関係、海と珊瑚の関係そのものといわれました。

今日、不思議なことに「共依存」は、反対の意味で使われています。
言霊の作用か、共→強依存の意味になってしまい、
依存の反対は自立であると言う人が多く見られます。

私はこれに違和感を覚えます。

お一人様を続けていられるのも、
自分が一人だけで生きているわけではないことを、知っているからできるのです。
私が着るもの、私が食べるもの、そうしたこの世に自然発生したもの以外のもので、
自分の生活が成り立っている、誰かの仕事に支えられているのを、
知っているからありがたいと思うし、孤独になれない。
植物や動物や鉱物や、精霊や幽霊やガイド、
様々なところからの声も届くのでまったくもって独りになんてなれないのです。

これをうるさいと思う時期も随分と前に通り過ぎました。


自立ということを強調している人は、何か幻想を見ているように思えます。
人間は地球にサポートされて初めて生きていられる存在です。
その証拠に、このままの姿では宇宙空間に存在すら出来ないじゃないですか。


珊瑚は、水のきれいな海でしか生きていけません。
しかし、珊瑚がいると海の水はますますきれいになれるのです。

相互に自分の力で助け合う、この姿が、
依存を脱け出した理想の姿のはずなのに、
「自立」という、周りを断絶した姿が理想のように唱えるのは、
私には、奇妙なことにしか見えません。