屋久島から昨日の昼、予定より一日遅れて帰ってきました。
屋久島は飛行機を利用する場合、鹿児島空港から飛んでいるプロペラ機の利用になるので、
大雨には簡単に欠航になってしまうのです。

今回の旅行には姉が同行していますから、
欠航になってからのJALとのやりとりは全部姉に任せました。
流石に元JALのクルーなので、裏の話しも聞き出してきて、
翌日の屋久島発の飛行機には振り替えずに、船で島を脱出することを決断。
翌日鹿児島に着いても大雨で、飛行機が降りられず上空を旋回している状態でしたので、
飛行機が飛ぶのを待っていたら、昨日も帰っては来られなかったと思います。


私達が屋久島に着いた日の前日まで、ものすごい大雨が降っていたそうで、
多くの方が縄文杉登山も諦めたとか。
屋久島は雨が降るのが当たり前の土地なので、雨でも登山するのが普通なのです。
ですが、今回は土砂崩れもおきるほどの危険な降りだったらしい。
そのおかげで、私達は土地の人でもなかなか水の落ちているのを見られない
布引の滝の姿を初日に見ることが出来ました。


それで初日は島を車で一周しながら滝巡りをすることにしたのですが、
屋久島はとかく滝だらけでその大半には名前がついていません。
この島は大きなひとかたまりの花崗岩の島なので水が地中に浸みていかないのです。
言うなれば江ノ島と同じで、島そのものが「いわくら」なのです。
でも、あの島には龍がいません。
これが私の一番の疑問かもしれませんね。
そのかわり、木霊は沢山います。
今回久々に5日間で130枚を越える写真を撮っています。
この中の木を撮った写真には、「もののけ姫」に出てくる木霊の頭だけのものが、
沢山写り込んでいます。

とにかくあの島の主は、植物なのです。
島でみかける動物は、鹿も猿も猫までも、本土よりも小さく、
人間に対する警戒心を持ちません。

屋久島と言えば縄文杉を思い浮かべるのが一般的かもしれません。
私自身もそうでした。
けれど、私の身体では体力をつければ逢いに行けるというものでもありません。
幼なじみは、「山中で1泊して逢いにいくのが一番。」と、軽く言ってのける人ですが、
携帯トイレを持っていけばという話では、済まないので、
私自身が縄文杉に逢いに行くことは今後もないかと思います。
ヤクスギランドでは150分コースにチャレンジしてきました。
前日は、雲水峡にも入っています。
実は、私は登山靴でさえなかったのですが、筋肉痛は起こしていません。
基本ひとり分の必要なものは全部自分で担いで入りましたが、
屋久島の楽なところは、水の用意が要らないところです。
その辺に流れている川の水、湧き水の全てが飲用できる島なのです。
この意味では、私の理想とする自然環境があそこは守られているのです。
世界遺産になり、これをこのまま守ることの意義を
実感する旅行となりました。