昔から私は、年上の人と結婚するタイプと言われています。
手相などがその典型で、
「絶対結婚するし、相手は年上の人。」の相の持ち主らしい。

アラフィフの今なら幾つ年上の人と結婚しようと関係ないかもしれないけれど、
10代の多感な頃にこれを言われると、
あまりいい気はしなかった。

実際に同い年の異性に目が行かなくなっていても、です。
何故なら、年上との恋愛は、「ませている」という感覚がつきまとっていたからです。
女の子は総じて男の子よりもおませさんなものですが、
ここでいう「ませている」は、早熟のことであり、
近代日本社会はこのことに決して寛容な国ではないと思う。

心理学的には、あまり父親に愛されなかった娘というのは、
不足している父性エネルギーの獲得のために、
早くから男性と付き合い、年上を好む傾向が出やすい。
私が年上を好きだったのもこのパターンかもしれない。
相手を甘えさせる余裕がないから、自分が安心して甘えられるのがいいのです。

しかし、こんなのは早熟と端からは見えたとしても、成熟とはほど遠いのです。

では、成熟とはどんな状態かというと、
私は思い出されるのがどうぶつ占いの「ワニ」なのです。
一時期流行ったどうぶつ占い、誕生日で何のどうぶつかが振り分けられ、
どうぶつのキャラ別に解説する性格診断で、これに好みの異性のパターンというのもありました。
「ワニ」は、「選り好みしません。何でも美味しくいただきます。」という、
異性に関しては、オールマイティなキャラだったのです。

年上だけでも、年下だけでもなく、面食いといった条件にも振り回されずに、
個人としての相手を見て、愛することが出来る、
この状態こそが性的に成熟した姿なのです。


昔の日本には夜這いの文化があり、
初めての時には、熟練の相手をあてがうことまで考慮していたらしい。
これは、男女どちらに対しても同じで、チェリー・ボーイには熟女の後家さんが、
手ほどきを与えていたとか。
こうした文化背景があったからこそ、
昔の日本人女性は、下着をはかないでも生活できるほど、
ベースチャクラとセカンドチャクラとを発達させることが可能だったと理解するのです。


ナプキンがないと暮らしていけない近代社会の女性達が、
再び、成熟に達するには、男性の理解と協力も不可欠なのです。