私がエッセンスの資格を取るために学んだ先生は、
再三、クライアントの許可ということに注意を向けるよう教えて下さいました。
これは、オーラーソーマでいう非支持性にも通じるお話なのです。

相手がその問題を手放す準備ができていない時、
潜在意識や無意識の領域の情報を動かすようなリーディング、調合をすべきではないのです。
病んだままより癒されたほうがそれでもいいのでは?と、
思われるかもしれませんが、勝手に他者の病を取り除くなんていうのは、
暴力行為に等しいのです。

病気には魂からのメッセージが含まれています。
これは「病気」と名前がつかない状態においてもそうです。
感情的なストレスさえも何らかの気づきを本人に促しているのです。
それを学ぶチャンスを与えずに奪い取るようなことはしてはいけないのです。

良かれと思ってしたことであってもこのような行為には必ず報いがあります。
場合によってはクライアントもさらに傷つくこともありえます。
だから、癒しの主導権はいつでもクライアントになければいけないのです。

そのクライアントが「このことしんどいけれども、まだ手放せない」と
言っているうちは、クライアントの望むレベルのものを提供するのが一番なのです。
でも、大抵はこんな風に自覚がない場合でも、クライアントは無意識に
自分のレベルにあったセラピストやアドバイザーを通常は選びます。
この世はとても上手く出来ているのです。