月曜日に鎌倉某所に出かけてきたことは、書きましたが、
この日は陶芸家、中川 太亀(なかがわ たき)さんのつくる器にて、
美味しい料理をいただくという幸せなランチをしていました。
どの器も手作りならではの味があり、料理と器を堪能し、
作り手の裏話なども伺えて、楽しい時間を過させていただきました。

そして金曜はやっと出かけられた蒲田、蒲南茶荘にて、
急須を購入してまいりました。
実は九月半ば、愛用していた耐熱ガラスの急須の腹に横にひびが入っているのを発見。
けれども、こんなひびが入る可能性のある出来事は、八月にあったことくらいしか考えられず、
一ヶ月も気がつかずに使っていたもよう。
さらに、一ヶ月そのままひやひやしながら使っていた私でした。


店頭にて、幾つかの候補を散々いじりながら、お茶屋さんのアドバイスも伺って、
蒲南茶荘オリジナルの白磁の急須を購入いたしました。
お茶屋さん、お世話になりました。


今週続けて伺ったお話で、改めて陶器と磁器の違いについて学び、驚いた私でした。

子供の頃から、好きで茶道を学び行くくらいですので、
器にも拘りある私ですが、実は自分は磁器の方が好きで、景徳鎮とかも大好きで、
それが何故なのかの疑問が解けたのです。
白磁器は石英を砕いて固めて作られているそうで、
器に使われる上薬は、長石(ムーンストーンやラブラドライトがこの仲間)を水で溶かしてつくるという、
石好きが惹かれて当たり前の産物だったのです。

話を聞いた上でいろいろ触ってみれば、成る程納得の自分でした。
上薬のかかった器は、エネルギーを反射します。
上薬がかかっていても陶器は、長い間の使用で中に滲みこんでいくので、
段々と変色していく変化を楽しむ器なのです。
どちらを好むかは、個人の嗜好といえそうですが、
中国茶は、茶の味に合わせて茶器も使い分けるとは、今週初めて知ったことのひとつでした。


忙しい時ほど、意識して一服のお茶を楽しむ心のゆとりを
忘れずに過したいと、思う自分でした。