エジプトのデモで博物館が襲撃され、ミイラが2体破壊されたという。
考古学を愛する人達にはショックな出来事でしょう。
デモ隊が何を考えてこれを行ったかは、知らないけれど、
ミイラを保持し続けることの霊的デメリットからみるとこれは、個人の解放に他ならない。

ミイラとは遺体の保存のみならず呪術的な存在なのです。
その体の元持ち主は霊的にそこに縛られる部分を持っている。
ミイラの破壊は術を破るに等しい行為となるのです。


そもそも、王や王妃の永遠性というところから作られるミイラは、
人類のフォールに伴い自己の永遠性を保てなくなったことのすり替えのように思える。
永遠の若さと健康が保てないというのは、
すなわち霊性の低下を意味する。
古代エジプトには、通過儀礼を経てアセンションした者もいるのです。
そこまで到達できなかった人を死後の永遠性の獲得として、
保存処理をしていたのではないのかと推測するのです。

となれば、アセンションできなかった存在の悪あがきかごまかしかともいえるのです。


貴重な学術的資料であったことは、理解しているつもりですが、
破壊されて解放されたであろう霊的部分について私は喜んであげたい。