アメリカでついにトランス脂肪酸全面禁止が決まりました。
ここには100才の科学者の献身があります。
彼は、トランス脂肪酸が人体に危険なものであることを提唱するだけでなく、
2013年にFDAとアメリカ合衆国保健福祉省を相手取って訴訟を起こしました。訴訟の結果、
勝訴し、ついにトランス脂肪酸全面禁止が可決されたのです。


今日、日本の食品世界にもトランス脂肪酸は、溢れています。
多分アメリカほど迅速には、日本の市場からは消えないでしょう。
それは味の素の例でも実証済みです。
アメリカなどでは味の素は、麻薬と同じような中毒物質であることが広まり、
その中毒性と脳の反応を理由に、危険物質として、
食品に添加している場合は、表示を義務づけられています。
つまりは煙草と同じで、危険な中毒性があるので自己責任で摂取することと、
言われているわけです。
外国ではそこまで言われているものなのに、
我が国ではこれを正面から取り上げるチャンスは少ない。
それどころかアミノ酸と名前をぼかしてお菓子の世界にもはびこっている。
原材料名にこれの入っていない食品を探すのは一苦労です。

また、過去記事の化粧品の話で危険物質としてあげた界面活性剤は、
食品に入れられるときは、乳化剤と名前を変えられる。
これは、化粧品としては、塗るだけで肌に浸透することを助けるので、
化粧水や美容液などに用いられる。
当然これは肌の細胞壁の防御力を脆くもするものです。
そんな性質のものが、大豆由来とか書かれながらもこれまた多くの食品に入っているのです。

それから、残留農薬の問題もあります。
昨日、FBやTwitterで、炎上した話題がありました。
私がこの記事に残したコメントには、多分過去最高数のイイネが寄せられています。
「障害児の親は一生反省しろ」ある医師の発言に波紋が拡がっている
という記事ですが、実は私は特定の障害に関しては、この記事の医師が言うように、
親の無知が招いたものであるということもできるデータを知っています。
しかし、遺伝子異常という障害も知る身としては、
この自称医師の発言には全面的には同意できない。
ただ、アスペルガーや学習障害は、妊娠中の母親が摂取していた野菜の残留農薬が、
原因であるとわかってきています。
けれど今日、自分で購入し、調理する食材以外の食品に、
どこまで農薬が残っていたかは、到底わからない。
そこまでの安全管理は要求されていないからです。

こうしたことを知っていて、考え出すと、
安心して購入できる食材、食品はものすごく限られたものになってしまいます。

ただ、何度も書いているように、
危険物質であってもその許容量は、個人で差がありますし、
このことに神経質になる人ほど、不安のエネルギーも増しますので、
これを引き寄せてもしまうのです。
個人個人が避けるための注意も必要ですが、
ここにエネルギーを注ぎ過ぎないよう手放すことも大事なのです。

参考
http://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2015/06/16/the-100-year-old-scientist-who-pushed-the-fda-to-ban-artificial-trans-fat/