子供の頃、我が家には塩ではなく、アジシオが使われていた。
それと同時に味の素がつねに食卓にあった。

私が高校を卒業した時、母はガンで闘病中だったので、
私は家事手伝いをすることになり、
一時的なバイトとして近所の中華料理屋さんに夕方から夜までのバイトをしていた。
厨房で作られる行程を観ていると、
中華料理には大量の味の素が使われるのが見て取れた。

我が家では、入院中の母に代わって台所は、私に任された。
といっても、フライトで留守がちではあるがまだ姉もいたし、
ウチの父は守るべき家の味というような食癖のない、
味噌汁とお新香さえあれば食べられる人だったので、
私はその後の母の死とともに、我が家の食に対してかなり改革をした。

味の素、アジシオは、買わなくなり、
良質の塩と味噌、醤油、油にはこだわることになる。

これは現在も続いているので、私はお金に余裕がない暮らしをしていても、
スーパーのチラシをあまり必要としない生活をしている。
私が日常使うものは特売になどならないものだからです。

このようにして意識的に排除しているつもりでも、
味の素は、現代の食に細部に渡って入り込んでいる。

例えば、チゲ鍋にしようと思ったら、その味付けのもとになっているものには、
原材料欄を確認すれば入っているのが見て取れる。
レトルトの食材はいうに及ばず、
うどんを買おうと思えば、茹でうどんの原材料欄にも表示を見つける。
おせんべいやおかきにも、使われているのです。


私は中華料理店症候群といわれるものとは、微妙に違うが、
急性の蕁麻疹が出るので、おちおち外食も出来ない。
同様の症状は、エスニック料理でも起きているので、
味の素より、海老などを他国が輸出する前に使っている何らかの薬品に、
反応している可能性もある。
何故なら、国産種の海老料理に反応したことがないから・・・。
また、一過性だからといって気にしないわけにもいかない。
痒いのを我慢するのは、ものすごく忍耐がいるのですから。

先日、姉と幼なじみが美味しいというおせんべいやさんに行く機会があったので、
自分で初めて2種類を購入しました。
確かにおいしい。
けれど、あとをひく食後感に、もしやと思い原材料をチェックすると、
やはり「アミノ酸等」が表示されていた。
いつもは小袋で、それぞれの家に行ったときなどにいただくだけだから、
ここをチェックすることもなかったし、
姉達の家でおかきやせんべいを暴食することになることはないので、
(家族の人数が多いから1人あたりの食べる量も必然的に自宅より少なくなる。)
気がつかなかっただけでした。

少量なら私も蕁麻疹はでたことがないけれども、
このあとをひく食後感がくせもので、
2日で大きな二袋のおかきとおせんべいを食べてしまい、
私の体重はいっきに増大しました。

姉の家族や幼なじみ家族は、美味しいとは感じても、
私のように止められない感はないそうです。
私はこれがあるから、アミノ酸等と表示される食べ物には危機感を感じます。
味覚だけでなく食欲に関する中枢を麻痺させられている気がするのです。

これが事実かはわからないけれど、
自分の身体の健康を守るためには、
取り入れないための食材選び、調味料選びは、
欠かせないと感じるのです。


参考Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%96%99%E7%90%86%E5%BA%97%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4 中華料理症候群
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3%E9%85%B8%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0 グルタミン酸ナトリウム