多くのうつ病患者の皆様が、睡眠についての苦労話を訴えていらっしゃいます。
それらを読みながらある情報が私の中でつながり、
妙に納得できてしまった私でした。

うつ病になる人の心霊学的見地による心理パターンに、
「人生の霊的側面が受け入れられない。」という面があります。
割と思想的には合理主義である人が実際多く見受けられます。
自己に高次の自分が多次元に渡って存在しているなどと言われても
無条件には承服しかねる人がほとんどではないでしょうか。


睡眠は肉体を休ませるだけの時間ではありません。
眠っている間、私達の意識は集合意識で他者の意識とも繋がっているのです。
つまり、無意識の世界で他者と交流しているということです。

昔見たTVで紹介されていた在る女性は、身体的には異常がないにも拘らず
何年間も眠ることが出来なかった時の心理状態を話していました。

「世界中でたった一人取り残されているような物凄い孤独を感じていました。」

睡眠できないだけで感じる孤独とは、なんでしょうか。
彼女は友達も家族もいる、決して孤独な生活をしてはいない人だったのです。
睡眠中に行われているという私達の霊的活動に混ざれない
そのことがもたらす孤独であったと推測されています。

うつ病患者の皆様は、自己の霊的側面を否定するところから、
睡眠中の霊的活動を無意識で忌避し、
ぐっすり眠るという幸せを遠避けているのではないでしょうか。
そして、これゆえにいっそう孤独感が付きまとっているのではないでしょうか。

睡眠と孤独の関係は、
覚醒している意識だけでは、知覚できないものがあるのです。


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