届いてから今日まで焦らずじっくり読ませていただきました。
菊地一也さんの書かれた本です。

そんなに難しくは書かれてはいませんが、
薬についてなど、私には専門外のお話も多いから、
読み流さないようマインドではなくハートで受け止めて読むことを心がけたのです。

そして、「やはり!そうなのだ。」というのが、
一番の感想です。
何が?と思われるでしょうが、
私の少ないうつのクライアントの対応例と、
このブログを訪問くださるブログ仲間でうつの方々に対する所見で、
感じていた共通項が、書かれていたのです。

特定の感情についての抑制、

それは私がうつの方々に感じていたものでした。
何故押さえ込もうとするのか、
そんな必要はないのだといってもなかなか聞き入れられないものなのかもしれませんが、
感情というエネルギーは表現すること、外へ出すことが大切なのであって、
別に対象者にぶつけることは左程に重要ではありません。

感情をコントロールしようとすることが、先ず問題なのだということに、
この本の読者は気がつかせてもらえるでしょう。
薬についての大きな間違いについても、うつ病の人のみならず気がつかれることと思います。


患者のみならず、医師、製薬会社、いろいろな立場の人にむけて、
優しいメッセージがいっぱいの本です。
そして、私も改めて自分の仕事を見つめなおすチャンスともなりました。
私は自分を心理が専門のセラピスト(治療者)と、カテゴライズしています。
それは、一般のセラピストと違い身体の面倒はみないからです。
ただし、エッセンスのリーディングの依頼を受けて、出てきたものによっては、
身体への注意も促させてもらっています。
自分のしてきたことの重要性に改めて気がつかせてもらったのです。

この本は、自己のマインドのパターンを手放すことが可能なら、
表紙の写真のように暗闇の中に差し込む希望の光となることでしょう。


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