ことわざ「三つ子の魂百までも」とは、
『幼い頃の性格や性質は大人になっても変わらない』という意味だという。

しかし、この頃に表れた性格や性質は、本当にその人のものでしょうか。
私は疑問に思います。
というのも、
自分やクライアントに現れたインナーチャイルドのヒーリング・ポイントが、
三歳という人はかなりいるのです。

この意味ではこの年齢の時に経験した出来事が、
人格形成に大きな影響を与えやすいということではないでしょうか。

似ているようで少し意味の違う言葉があります。
「三歳児神話」です。
これは、『3歳ごろまでの脳の成長は重要である』ゆえに、
この頃までは母親が養育に専念しなければならないということ。


クライアントは、当然養育環境が皆様違いますので、
母親が育児に専念していたかどうかにおいても違いがあるでしょうし、
育児に専念していたとしても、子供が第一子であるか他に兄弟姉妹がいるかでも、
その子供への専念の度合いは違いがあることでしょう。
余談になりますが、私が正月にはまって観ていた番組は、
ハーバード大学のある授業の様子を撮影公開したものです。
この授業は毎回千人を超える受講生がいるのですが、授業の中で教授が生徒に尋ねました。
「君たちの中で自分が第一子である者、手を上げて。」
なんと、受講生の70~80%の人が第一子だったのです。
第一子には親はとにかく力を注ぐことが、世界共通のことなのかもしれません。
こういう様子を見ていても、兄弟の中のどこに位置するかは、
親の専念度に違いを生み出すと思えます。

しかし、クライアントの方々は、第一子であるとか関係なく、
三歳の自分がポイントとして浮き上がってくるのです。
これはやはり、脳の発達やその他の事も含め、
人間がこの時期に自分というものの構成要素を決定付けていると思えるのです。


皆様も是非一度、三歳の自分を癒すことを経験してみてくださいませ。
これをすることで、「これが自分」と思っていた枠組みが外れることもあるかもしれません。
それは、大きな可能性を秘めた癒しになるのです。