THE RITE [アセンション]
昨日はご訪問頂いた人のブログでこの映画の存在を知り、
急遽出かけて観に行ってきました。
日本語で「ザ・ライト」と書かれると、映画の内容から「光」の意味の「LIGHT」と、
勘違いしそうになるけれど、原題のつづりは「RITE」で、
これは「(宗教上の)儀式」の意味であり、
実話に基づいたエクソシスト(悪魔祓いのプロフェッショナル)誕生の物語です。
映画のエピソードは、実話に基づいているだけあってある意味地味です。
でも、ここに描かれている内容って私や友人にとっては日常ともいえる世界です。
ヴァチカンがエクソシストをNYタイムズに広告を載せて広く公募したことは、
日本人でも耳にした人はいるでしょう。
その養成講座も広く門戸を広げているらしいことが、
映画からもパンフレットに執筆しているノンフィクション作家の文章からも理解できる。
驚いたのはその文章中にある教えとしての主張です。
ローマの悪魔学の権威は、
「悪魔は元天使であり、目に見えない存在」といっていることです。
こんなことを公表できる世の中になったのだということに、
地球規模の時代の移り変わりを実感した次第です。
実は、先日の偽ミカエルの一件で、堕天使達の襲撃にあった私です。
すぐに、本物に助けを求めて事なきを得ています。
映画の中、神と悪魔の実存への懐疑に揺れる主人公の心の闇に忍び込もうとする悪魔は、
誰にも言えないできた秘密を暴いていく。
つまりハートの傷をえぐって人間にダメージを与えるのです。
世界で急増しているエクソシストへの仕事の依頼は、
いかに心の傷を抱えている人が増えているかの表れでもあります。
反対にハートをオープンにしてしまった人には、悪魔はつけ入るすきがないということです。
主人公の師であり、自分が見ていた少女を死なせてしまった心の隙を突かれ
悪魔にとりつかれるエクソシスト役をアンソニー・ホプキンスが、
主人公の人生に絶大なる影を落とす父親役をルトガー・ハウアーが演じています。
私はこれだけでも見る価値がある映画と思いました。
悪魔祓いの基本は、いつでも言葉です。
「すべての根源は、ことばであった。ことばは神とともにあり、ことばは神であった。」
ヨハネの福音書より
よさ気ですね…
私も見に行こうかなぁ
by PylorI (2011-04-21 11:07)
PylorIさん
出てくる男性俳優が主人公以外は渋専の世界ですが、
内容は良かったです。
by A・ラファエル (2011-04-21 11:44)