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こころと脳の対話 河合隼雄×茂木健一郎 [ヒーリング]

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先日、お肌の健康についての会話で姉からかなりきつく窘められた。
それは、引用のできるもの以外は口にするなと言うのです。
誰かがきちんとした研究をして得られた答え以外は口にするべきじゃないと。

私はアザレで習ったアザレの創始者が研究したことをいったのですが、
権威主義的傾向のある姉には、名もない故人となった研究者の発言は、
先の条件には該当しないらしい。
一応自分が辛酸を舐めたことだからアドヴァイスしているらしいことは、理解したけれど、
自分の中にはなんだかわからないもやもやが残る会話になってしまったのです。
このなんだかわからないもやもやの正体を、
表題の本は明かしてくれました。

私は高卒ですし、在学中の時代的なものもあるので、
論文というものをほとんど書いたことがありません。
ですから、論文の書き方なんていうのは、学んでいないのですが、
姉が注意した引用をきちんとしろというのは、
まさに論文の書き方のような話で、こういうのはアメリカ的なやり方らしい。
ところが本書にはとんでもないような実例が紹介されていた。

>アインシュタインの1905年の特殊相対性理論の論文は、引用文献はゼロなんですよ。

私は姉の話を聞いていると、なんだかこのブログさえ書くなと言わんばかりに聞こえました。
実際にはそんなこと一言も言っていないのですが、
このブログは私が仕事を通じて感じたこと、考えたことを書いているので、
どこかから引用の出来ない体験話もとても多い。
そのようなものは人様に聞かせるべきではないというのですから、
もやもやしてしまうはずです。

両著者は、今世の中がアメリカナイズしていくことで、
本質的に違う性質を持つ日本人は抑圧されているだろうという。
では、日本人の本来のやり方とは何か、
これを河合先生は実にさらりと明かしてくれる。
それを読むとすとんと私の腹の中に落ちてくるものがある。
千年以上この国のなかでだけ転生を繰り返してきた私に
現代のやり方がなじめない理由が、よく理解できてしまうのです。

私の生き方は河合先生と同じで、
シンクロニシティを大事にしているので、
因果のなかでのみ生きてはいない。
この本だって、千葉県の観光スポットを調べたくて図書館に行ったら、
そういうのは一冊もなくて仕方なく館内をふらふらしていて見つけた。

偶然は必然なのです。
3時間くらいで読める本ですが、何回か繰り返し読みたくなる本です。


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ikuko

偶然(必然?)に自分に合うものに出会うと、
うれしくなりますよねー。
私も結構「たまたま」というか微妙な「繋がり」的なことは楽しむ方です!
by ikuko (2012-03-16 12:42) 

A・ラファエル

ikukoさん

そういう関係性を大事にするのが日本人的在り方ですって。
先程、何故千葉の本がみつからなかったのか判明。
目的地を同行者が間違えていた模様。
by A・ラファエル (2012-03-16 13:02) 

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