秘密

月明かりのもとに花開く・・・月下美人が咲きました。
夜にしか咲かないところが神秘的にも思えるところでしょうか。
私はこの花の薫りの良さにノックアウトされた人です。

金・銀木犀とかリラとか、百合とか、
とにかく芳香の良い花が好きなのです。
夜に数時間だけ咲く、一夜限りの夢のような花は、
どこか秘密めいています。

こういう秘密は大歓迎ですが、
人間関係に秘密を持ち込むのは大嫌いです。
といっても、仕事上の守秘義務は守ります。
守秘義務は相手を守るためのものですから。
普通のお付き合いにおける大抵の秘密は、
関わる者を傷つけることが大半だからお断りです。

その心のなかの秘密を犯罪捜査のために暴いていく、
近未来ＳＦサスペンスが、清水玲子作「秘密－ＴＨＥ　ＴＯＰ　ＳＥＣＲＥＴ」です。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作であるこの作品は、
特殊な技術によって死者の脳の海馬に残る記憶映像を再生解析して、
犯罪捜査にあたるというお話。
少女と見まごう容姿の持ち主で警視正の薪と
１９０ｃｍの上背を持ちながら「落ち込むとトイレに隠れる」小心なところのある青木を
中心としてお話は展開します。

多くの人間は心に秘密を持ったまま生きてきました。
可愛い子供と伴侶との生活に身を置きながらも、
心の中に消えない存在がいたら、
あなたはそれを秘密として一生秘めていくのでしょうか。
このお話は、そんな秘密さえも暴いてしまうのですが、
犯罪捜査のためという大義名分があります。
そこと向き合う人々の葛藤についてはお話を読んでいただきたいところなのですが、
一言断っておくなら、
「読み始めたら全１２巻最後まで読みましょう。」
半端に読むとトラウマにもなりかねないものです。
清水さんの無駄のないきれいな画だからこそ、
私でも読めるというお話です。


私は、５次元を目指すより先に、ハートを開いていくことを意識したから、
自分を守るための秘密は持たない生き方にシフトしました。
昔は、身体のことは人に知られたくない秘密だったのですけれど、
障害は隠して生きるものではないという考え方に変わりました。
その他のことでも、自分自身については隠すことはほとんどないです。
言わないのは、関わる人の人権を考えたときくらいではないかと・・・。
また、２０代から複数の幽霊を友人としてお付き合いしていましたから、
彼等に鍛えられたところもあります。
霊達には、心が読めてしまうからです。
こちらの思いを口に出さなくてもわかってしまう彼等と、
読まれたからとたじろいでいては付き合ってられません。
ハートをオープンにして付き合うことのいい訓練になったと思います。

５次元はハートどころか何もかも、オープンにしないとアセンションは叶いませんから、
このことを知るよりも先に人生がそのようになっていたのは、
運命だったと思わずにいられません。


ですから、私はマスターを前にしても、天使を前にしても、
隠すものなど何もないから、恐れを抱くことはないのです。
　

タグ：アセンション 月下美人 マンガ 幽霊

コメント 4

「秘密」好評だったからか、また続編が連載されていますね。
（「大奥」が読みたくて買っている数少ない雑誌です）
コミックスにまとまるのには時間がかかりそうですが、
やっぱり続きは気になります。
薬や病気の影響で、妄想のために読み取れないという
設定がまたなるほど、と思わせてくれました。
by はるうさぎ (2014-09-22 11:00) 

はるうさぎさん

事件そのものはエグイ話が多いのが受けているのか・・・、
ＢＬ的要素かは、わかりかねますが、
面白いとは感じます。
まだ、続編のコミックスは読んでません。
私にとっては、まとめ読みしたくなるタイプの作品ですので・・・。
by A・ラファエル (2014-09-22 12:33) 

月下美人、神秘的ですねー。
「秘密」気になります。12巻まであるんですねー。
ううむ。。ツタヤのレンタルにあればいいんですけど＾＾；
by ikuko (2014-09-22 22:48) 

ikukoさん

今回、暗がりで花だけライトを当てて撮ったので、
神秘的だったり、妖艶だったりと、
いろいろな表情をみせてくれました。

店舗によってはありますよ。
取り寄せてレンタルできるのでは？
by A・ラファエル (2014-09-23 00:10)