飛行機雲 [ヒーリング]
水曜日のお昼に新宿で父と待ち合わせました。
修理見積に出していたサイバーショットT-10は、修理に16000円位かかるとのことで、
修理を断念しました。
先日の父からの申し出に甘えて、新しいカメラを買うことにしたのです。
でも、待ち合わせに現れた父はいきなり、「これあげる。」と、
今年早々に自分用に購入したカシオのEXILIM EX-ZR310を寄越してきました。
今日一緒に買う予定だった父用のデジカメはもう購入してあるとのこと。
相変わらず欲しいものに我慢はきかない人のようです。
こうなると、急いで新しいのを買う必要もないので、
お昼を一緒に食べただけで別れました。
私は、修理センターから戻ってきただけのカメラを受け取り、
ついでに現在店頭に並んでいるカメラをいろいろ物色しました。
偶然にもプリンターを買い替えたばかりですので、Wi-Fiが今度は使えるようになったのです。
ですから、これに対応するのを購入することを考えていたのです。
でも、気になっていたのを店頭で触るとあまりに小さくて、
勝手が掴めなくなってきたので、見るだけ見て、説明いろいろ聞いて、
パンフをもらって引き上げました。
父からもらったので、これで全てが間に合うようなら他を検討する必要もないのですが、
微妙なところのようです。
でも、とりあえず使えるものが1台あれば、焦る必要はありませんから、
ゆっくり検討しようと思います。
早くにお昼を食べたし、予定が変わったのでそのまま「風立ちぬ」を観に行きました。
思ったほどではないけれど、やはり泣けました。
この映画を見て一番心に重くのしかかってきたのが、
菜穂子が結核を治せずに逝ってしまうことでした。
私の母方の祖父母は母が産まれて3才になる前に結核で、亡くなっているから、
時代背景としてはすごくなじみのある病気ではあります。
飛行機は兵器であるという矛盾、戦争への苛立ちはあまり私にはありませんでした。
私は、前世の最後には女でありながらも戦場に出ていた人間だから、
自己の正義に従って戦うことにはあまり矛盾はなく、
戦うことへの罪悪感も手放しています。
こういう創作物を見ていても結局は自分の鏡なのだということを実感したのです。
映画のラストに流れるのが、ユーミンの「飛行機雲」でした。
久しぶりにこの曲を聴き、
帰りの電車では、頭の中でリフレインしていました。
そうして、思い出してみればリアルにこの曲を聴いていた時代は、
私はまだ自分の死への恐怖と向き合っていた時期でした。
ですから、とても自分とリンクするところのある曲でもあったのです。
ただ、私はいつも大人しくじっとしているような子供ではなく、
医者からの禁忌をやぶってもやりたいことをする子供でしたので、
カラダが弱くて床から離れられないというタイプの過ごし方はしていませんでした。
私の身体自体は、あの頃と差ほどの変化はありません。
でも、自分の身体と長年付き合ってきたし、
医学的な知識も身についたので、
どんな状態が命の危機に繋がるかを現在は理解できているので、
あの頃のように「来年は死んでるかもしれない」などとは、怯えない。
延々続く、膀胱炎なんていうのは私の場合はかなり危ないと理解しているけれども、
その状態での危機回避の方法も身につけたから、恐くもない。
振り返れば、もう半世紀近く生きているわけですから、
医師からの大人になれない宣告は何だったのかと思いたくなります。
そして、自分は本当に頑張ってきたのだと素直に実感したその時、
窓の外の空に虹をみつけました。
空に登っていく飛行機雲ではなく、
次元の梯でもある虹をみつけたことで、なんだか祝福されている気分になったのです。
やはり、運命って受け入れ方があると思います。
全てを闇雲に受け入れるのではなく、
逆らいたいところには逆らってみる。
それがあってこその受け入れだと、私は感じています。
タグ:あるがままに生きる
風立ちぬ、私も見に行きました。
宮崎作品には普段ないラブラブなシーンが
どうもなじめない印象でしたが、
あの空の色、ちょっとした動作の音、
光の感じ・・・やっぱりジブリ作品はいいな、と思いました。
by ikuko (2013-10-04 12:39)
ikukoさん
確かに、ラブシーンが多い作品かもですね。
私的には、絵柄のせいで大人しい印象ですが・・・。
例えば私の絵で描くともっと生々しくなったりします。
そういう意味では、お得な絵だと思いました。
by A・ラファエル (2013-10-04 22:11)