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自分を愛する -蠢動を観て- [ヒーリング]

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土曜の夕方、日比谷に出掛けて映画「蠢動」を観てきました。
この映画を知ったのは、FBでもつきあいのあるSo-netのブロガーさんが、イイネしていた記事に、
キャストに惹かれて私もイイネしたところ、監督の三上さんからお友達申請が届いたことでした。

実は、映画を公開初日に観に行くことをしない私でしたが、
監督の観に行くつもりのある人は、初日か2日目に行って欲しいというリクエストがあったので、
これは初日に行こうと決めたのでした。
私はもとがマンガの世界の人ですから、雑誌は読者プレゼントの懸賞のアンケート結果に、
作家さんの今後が左右されるというのは知っています。
これに近いものが、映画の場合は初日と2日目の動員数ということらしい。

ここで長々感想を書いてしまうと、このブログの主旨に反してしまうので、
一言で済ませますが、いい出来の時代劇らしい時代劇という感じでした。

ながくこの国だけでの転生を繰り返している私ですから、
どの時代を舞台にしたものでも時代劇は好きです。
20代の新選組にのめり込んでいた頃は、
わざわざ有料で行われていた自分が生まれた頃にTV放映されていたものを観る会にまで、
友人と出席していたくらいです。
これがきっかけで、ずっと賀状のやりとりをしている俳優さんまでいます。

ですから、最近のものよりも古いもののほうが観ていたのです。
その私の感覚でいうと、時代劇というのは、勧善懲悪なお話のものは娯楽系で、
観て心に残ったものは、時代が有していた理不尽さのつきまとう作品でした。

自己の正義のために何を選び、何を切り捨てるのか、
これが立場が上の人の持つやるせなさと、下々の者の持つやるせなさと、
そうした色々が混ざり合って見終わるともやもやする、やりきれない切なさが残るのが、
私にとって心動かされる時代劇でした。

今回の蠢動もそういう作品なのです。

ただ、私がもうずいぶんと癒されたのでしょうね。
気持ちが登場人物にシンクロしてしまうことはなく、
冷静にことの成り行きを見つめているようでした。
もっとも栗塚旭さんが出てきた時には、ミーハー根性丸出しでしたけれど・・・。


藩とかお家とかお役目等を常に背負っている立場にばかり生まれていた前世の私は、
自由な恋愛など許されるはずもなく、
こうするのが多くの人の最善で、いくつもの時代を生きていたわけですから、
自己尊重というのは一番後回しで、ハートが働かなくなっていたのも当たり前だと、
今更に理解するのです。

このようにして生きていると、実は自分自身を大事にはしていないので、
自分を愛することというのがなかなか理解できず、
また、真の意味で他者を大事にすることも理解できてはいません。

自己尊重の感覚の低い人は、他者のことを尊重することも、
しているつもりでも低いレベルでしかできないのです。


今回初日に行こうと決めたのは、
監督本人からのリクエストがあったからですが、
これに応えることは相手の才能を認め尊重することに他なりません。
初日に行かないという自分ルールを守ることも自分を愛することのように見えますが、
これはエゴに通じる低い愛し方でしかなくなってしまいます。

相手と自分の両方を大事にする、
私達は、試行錯誤しながらもこれを身につけることで、
ハートのエネルギーは拡大していくのです。


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コメント 2

ikuko

映画の場合は初日と2日めの動員数が大事なんですねー。
そこで、いつまで上映されるかとか、決まるのかもしれないですねー。
私は初日に行くことは滅多にないんですけど、
他の予定があったりして、すぐ見にいけなくて、
気がついたら終わってしまってた、とか、
まだやってるけど、遠くの映画かんで朝一番のみ、とかになってしまってることが多いです。
by ikuko (2013-10-25 12:30) 

A・ラファエル

ikukoさん

一番影響があるのは、その後の色々な映画紹介率に響くらしいです。
何時までは公開中の動員数の伸びも影響するのでは?

by A・ラファエル (2013-10-25 18:23) 

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